今回のお話しは10年分の体験を自身の備忘録としても、書いているので数回に分けて書いていこうと思っています。
今回の体験談をお伝えすることで、自分のような失敗をする人を守ったり、自分を反面教師にしてより効率的によき人生を歩める人が増えればいいと思って書きました。
この記事でモヤモヤが晴れる人
- やりたい仕事をしているけど、上手くいかないことが多い。
- 今の仕事に充実感ややりがいがない
- 仕事で精神的に余裕がなくて、辛い
10年続けた仕事を辞めることにした3つの理由
さっそくですが結論からいうと、僕は「やりたいこと」より「できること」に軸をおいて、無理しない生き方を目指そうと思ったからです。
「やりたいこと」より「できること」へ方向転換した理由は、3つです。
②仕事へに求める価値観が変わった
③できることで前向きに努力して、心に余裕を持つ生き方をしたい
この3つの理由から、僕は10年続けたWebクリエイターを辞めて、新たなキャリアを目指すことにしました。
それぞれ自分の経験と、まとめた考えを詳細にお伝えしていきます。
①Web業界では「やりたいこと」と「できること」が違った
「やりたいことを仕事に!」「好きなことで生きていく!」ってキャッチフレーズを皆さん何かしらCMや広告で見たり聞いたりしたことはありませんか?
それに、誰しも一度は趣味が仕事になればなーと思ったことあると思います。
デザインやプログラミング系のお仕事(以下クリエイティブ職)において、「やりたい」「できる」の観点で見た時に、クリエイティブ職は「やりたい」と思って目指す人は多いんじゃないかな??と思います。
さてここで、1つ質問です。
それはあなたにとって、A:そんなに努力しなくてもできる分野ですか?
それとも、B:少しでも苦手意識があって、努力を必要とするものですか?
僕の10年間での経験での答えはBでした。
どちらかというと、苦手を日々克服し続けて人並みにできるようになる努力が続いた10年でした。
それが楽しいと思うことも多かったから10年も続いたことではありますが、楽しいことばかりでもないし、嫌なことも当然ありました。
そもそも、デザイナーとかプログラマーって聞こえが良いし、かっこいい。
働き方も自由で、華やか!って印象が強い。
実際自分も、やり出したきっかけなんてそんな軽い動機でした。笑
いわゆる「肩書き」です。
肩書きや役職なんてそんな気にしていなかったつもりでしたが、自分が一番縛られてた気がします。
仕事とは結果が出て初めて、報酬がでるもの。
「やりたいこと」に固執して、成果が人並みよりも、
「できること」で一定以上の成果や評価を出せる方が企業としては重宝します。当たり前のことかもしれませんが。
ケーキ屋さんでケーキをいくら一生懸命に作ってくれても、まずそうなら、誰も買わないはず。
逆に、一生懸命でなくても結果として絶妙に美味しいケーキなら、後者を選ぶ人が多い。
もちろん努力することは、すばらしいことです。否定するつもりもないです。
ですが、その努力で心疲れているのなら、それはきっと無茶をしていることだと僕は思います。
僕はそのことに、10年の節目になってようやく気づきました。
だからこそ、これから先は自分の心が楽な方向へ舵を切ることにしました。
僕はできることにフォーカスして、人の役に立てるように前向きな努力を重ねていきたい。
だからこそ、10年というこの節目でできることに目を向けたキャリチェンジをしようと決意しました。
もし僕と同じように、頑張ってきたことが報われていなかったり、自分が無茶してるなと気づいた方は、一度自分を見つめ直してもいいかもしれません。
②仕事へに求める価値観が変わった
20代の頃は、自分がやりたいことできていればいいや!と思っていましたし、人のこと考える余裕はありませんでした。しかし30代に入った時を境に、仕事への取り組み方や考え方が徐々に変わっていきました。
大きく2つの変化がありました。
1つめは、自分の仕事を通じた世の中への貢献を考えるようになったこと。
2つめは、職場が長く続かない理由は何か?です。
仕事を通じて世の中への貢献を考える
1つめは20代の時には考えもしなかったことです。
正直自分がしたい仕事ができて、生活できていればそれで良かったと思っていました。
ただ、やりたい仕事をしていても埋まらない空虚さはなんとなくありました。
30歳を迎える年の頃、僕は当時福祉業界のWeb担当をしていました。
その時は、毎日充実していました。
その理由は、自分の経験でできることで人に必要とされていたからです。
人並みにできるようになったPC作業や、ITの知識を人に教えることで役に立てていたことがきっと、仕事への充実感につながったんだと思います。
自分にとっては何のことはない作業でも、別の人からすれば苦手なことっていうのは誰にでもあることです。
この出来事をきっかけに、僕は人をサポートしたり、助けたりすることや、丁寧に教えることが得意で仕事の充実感につながることなんだとわかりました。
職場が長く続かない理由は何か?
これが最後の転職にする!そう決めていても職場が長く続きませんでした。
続かなかった理由は過度な期待です。
好きなことならきっと続く。環境さえ恵まれたらきっと続けられる。
自分の中でどうにかできそうにない部分に期待すると、期待が外れたときのショックは自分の場合残り続けました。
残り続けたショックが溢れ出した時、「次の職場探そう」と他を探しだしていました。
僕は全ての職場を続けられなかったのかというと、そうではなかったです。
実は過去にパンの製造をしていた時がありました。その時は5年ほど続きました。
辞めた理由は、Web業界への転職が決まったという前向きな理由です。
なんで続いたのかというと、「できること」をやって「職場に何も期待していなかった」からでした。
一切期待しない職場で働くのも少ししんどいところもありますが、転職したタイミングで過度に良い期待をしすぎると、入社前と入社後のギャップが起きます。
「入社前はこんな聞こえのいいこと言ってたのに・・」とか、
「面接の時は素敵な人だと思ってたのに、入ったらキツイ人だった」など・・・
結局は、自分が勝手に都合よく解釈してしまった幻なんです。
過去の経験や失敗から学んで僕は、変えようのないものは期待しないこと。
揺るがない事実をベースにした自己決定を行うこと。を意識して、無理のない働き方、余裕を持つことを大切にできる自分の環境整備を行おうと思いました。
お仕事が続かなかったり転職回数が増えてしまっている方は、もしかしたら僕が経験した失敗と同じように、会社側に過度な期待をしてしまっているからかもしれません。
自分が期待することに、「環境」や「相手」など自分以外の対象が入ってくるものがある場合、一度自分の中で整理してみるのはいかがでしょうか。
③できることで前向きに努力して、心に余裕を持つ生き方をしたい
できることを精一杯やる。一見簡単なようで、頑張り屋さんには難しいことかもしれないなと、最近思います。
もちろん難しいことにチャレンジするのは、素晴らしいことですし、結果はどうであれ良い経験です。無駄にもならない。
もし、あなたも何かにチャレンジしていて辛いな・・・、心に余裕がないなと感じたら、無理しなくてもいいんです。
無理することと、努力することは全く別のことなんですから。
心に余裕があると、やってみたいこともチャレンジできるし、楽しいことも楽しめる。悩んだり、辛いと思うこともグッと減る。
それに今の時代、誰でも好きなように発信できて、それがお仕事にもなったりする時代です。
できることで生計を立てて、空いた心の余白に「あなたらしくできるチャレンジ出来る」ことを経験として埋めていくのもいいかもしれないですよ!
まとめ
さて今回は、10年続けたWebクリエイターを辞めることにした理由3つについてお話しさせていただきました。
この体験談を通じて、読者の方に伝えたいたった1つのことがあります。
憧れや、肩書き、やりたいことばかりに飲み込まれないで欲しい。
ということです。
これらのことが悪いわけじゃないです。否定するつもりもないし、誰にだってあるものです。憧れ、肩書きだけでも頑張れる人もたくさんいると思います。
問題はそういった表面的な部分に飲み込まれて、自分を見失うことです。
憧れや綺麗な肩書きが多いクリエイティブ職だからこそ、この道を目指す人には知っておいて欲しいと思いました。
今は心の時代。
デザインに余白が大事なように、心にも余白を作ることは大切です。
やりたいことで頑張っても報われないのなら、報われて必要とされているところで精神的に安定して働く。そして、余裕ができた部分で自分のしたいことにチャレンジしていけばいいんです。
さて、長い記事をここまで読んでくださってありがとうございます。
今回は、10年続けたWebクリエイターを辞めることにした理由3つについてお伝えしました。
この記事で、少しでも役に立ったり、参考にできる内容をお伝えできたのなら、すごく嬉しいです!